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TW2シルバーレインが為ブログ。
東西南北螺子のこと。
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燈辻が廊下を歩いていると、横から飛び出してきた人にぶつかった。
パッと顔を上げて見てみれば目の下に変な模様の入った男。
変なところは模様だけではないようで、間延びした特長のある喋り方をし
「あーれ?こんーなところで、会う予定ーじゃ」などとブツブツ言っている。
だが、燈辻は誰とも会う約束はしていないし、そもそもこの男の記憶は無い。
「なあ、あたしと知り合い……だっけ?」
聞いて、燈辻は妙に自分の胸が騒いでいることに気が付いた。
「知り合ーい、か……うーん。そうとも言ーうかな!」
燈辻は曖昧な答えをさらに問いただそうとした。
だが、相手は「ぎゃは」と笑ってこっちの話を全く聞く気がないと見える。
この手のタイプはどうも扱いづらい。
燈辻は諦めてその場を立ち去ろうとした。
「待ーって!」
男に呼び止められ、眉間に皺を寄せた顔で振り返る。
「オレーの継承者になーらない?」
「は?」
燈辻の脳はこの展開に付いて来れていないようである。
「え、マジであたしと何か知り合い?それともふざけてんのか?」
どう考えてもおかしいと燈辻はグルグルと考える。
どうしてこの男はそんなことを言うのか。
本当に知り合いなのか、むしろ凄く仲が良かったのかも知れない。
自分の記憶が無くなる前に友達だったのか。
いや、それじゃ向こうがこっちに気がつけないのではないか。
足りない脳をフル回転して考えれば、相手が冗談を言っているとしか思えない。
馬鹿にされているのだろうか、この目の前の知らない男に。
まさか燈辻がそのようにパニックに陥っているとも知らず、
男は一歩一歩近づいて、それはもう満面の笑みで言った。
「まーじ、よ!お嬢ーさん」
それから、燈辻は何故か逆らえずその男の継承者となることを承諾した。
そのとき相手は"螺子無カメレオン"と名乗った。
あ。
螺子。
そうか、記憶の螺子。
去年のクリスマスに親父が言ってた、なぞなぞみたいな言葉。
"いつかお前の元に螺子が戻るだろう”
あれはあたしの、
あたしの無くなった記憶(ネジ)だ。
まだアイツは謎だらけだ。継承が終わったらどこかへ行っちまうし何も聞けなかった。
だが親父は言っていた。アイツが"戻る”と。だから、アイツには図らずとも再び会うのだろう。
焦る必要は無い。
さあ、いつものようにゴーストでも倒しに行こうか。
ああ、sheepdogが鳴いている。 PR この記事にコメントする
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